「世界一孤独な鳥」として知られていたシロカツオドリ「ナイジェル」が死んだ。
ナイジェルはニュージーランドのマナ島で1羽で暮らしていた。
新たなシロカツオドリ3羽が、定期的に島を訪れはじめた矢先のことだった。
Friends of Mana Island/Facebook
ニュージーランドの自然保護区を管理するレンジャーによれば、ナイジェルがやって来たのは2015年のこと。マナ島に設置されたコンクリート製デコイ(鳥をおびき寄せるための人形)の中で3年間暮らし続けた
シロカツオドリのナイジェルは、ニュージーランドのマナ島に設置されたコンクリート製デコイ(鳥をおびき寄せるための人形)の中で3年間暮らし続けた。
1976年、海鳥を繁殖させようという自然保護団体の狙いから、マナ島に何体ものデコイが設置された。デコイはシロカツオドリそっくりの姿で、太陽光発電装置が内蔵されており、シロカツオドリの鳴き声を発し続ける。そこにやって来た最初の1羽がナイジェルだった。
その後デコイの中で1羽で暮らし、毎年繁殖期になると周囲のデコイに求愛を続けていた。
先月、新たに3羽のシロカツオドリが島にやって来たばかりであった。